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2009年04月30日

塩の道まつり

このところ、晴れの日が多いですね。
過ごしやすい気候なのもあり、お出かけには絶好のタイミングですね。

ところでみなさん、突然ですが「敵に塩を送る」ということわざ、ご存知でしょうか。

今は昔、武田信玄が甲斐、信濃(今の山梨、長野)を治めていた当時のお話です。
1567年(永禄10年)ごろ、信玄は戦略上の理由から今川氏と反目します。今川氏は報復措置として甲斐、信濃への塩の輸出を禁止する「塩留め」を行います。
もちろん、塩がないと生きていけませんから、海のない甲斐、信濃は大変困りました。

そこに出てくるのが、川中島の合戦で生涯5度にわたって信玄と争った好敵手・上杉謙信です。
信心深く、また義にあつい謙信は、今川氏の行いを卑怯だと批判。「戦いで決着をつけよう」と言葉を添えて信玄に塩を送ったとされています。(このときに塩を運んだ牛をつないでいた「牛つなぎ石」が松本市に残っているそうです)
この出来事がもとで、敵対関係にある相手であっても、困ったときは助けてあげる事を「敵に塩を送る」と言うようになり、江戸後期の学者頼山陽はこの行為を絶賛したとか。

一説によると、「謙信は交易による利益が欲しかったので、流通を禁止しなかっただけ」という見方もあるそうですが、今川氏と協調して有利に立つ事もできたと考えると、謙信に強い信念があってのことではないでしょうか。

さて、そのように新潟から長野に塩を運搬したルートは、今でもその名残を見る事ができます。運んでいたのは塩だけではなく、海産物全般でとくに正月魚の需要が高かったとか。なんと、始まりは中世以前にさかのぼり、近くは明治中頃までといいますから、近代までこのルートは使われ続けてきたのだそうです。

そんな深く長い歴史のある「塩の道」(千国街道)を歩いてみようというのが、今回ご紹介する「塩の道祭り」です。

今年で30回を迎えた「塩の道祭り」。
これは、長野県内の塩の道を3区画にわけ、小谷村(5月3日)、白馬村(5月4日)、大町市(5月5日)と各区画半日ほどの行程で、都合3日かけて通行するイベントです。
大町市を歩く5日は、「湖畔道中と山麓道中」と題して、2つのルートから選ぶ事ができます。

○湖畔道中(旅姿コース)
【受付場所】信濃大町駅前
【時間】7:30~8:30
【コース】
 信濃大町駅出発 → 三十三番観音 → 中綱水神社(無料バス)
 → 海の口上諏訪神社 → 森城址 → 塩の道博物館(無料バス)

○山麓道中(文化史跡コース) 限定100名
【受付場所】信濃大町駅前
【時間】7:30~8:30
【コース】
 信濃大町駅出発 → 仁科神明宮(右写真) → 盛蓮寺 → 浄福寺跡 (無料バス)
 → 薬師寺 → 塩の道博物館(無料バス)

ただ道を歩くだけではなく、往時を偲ばせる「歩荷」や「旅芸人」姿の人々と一緒に歩く事ができます。さらに、先着で記念品のプレゼントや歩荷汁のふるまい、さらにさらに、道中の様子を撮影して応募できる「フォトコンテスト」も予定されています。
大町ルートを歩く5日はこどもの日という事もあり、小学生以下の参加者にはプレゼントが用意されているそうです。

参加者の皆様には「塩の道博物館」の入館が無料になります。

連休の予定を決めかねている方、あたたかい春の日ざしのもとで歴史に思いを馳せながら、足腰を鍛えてみるのはいかがでしょうか。
参加は無料ですので、参加希望の方は所定の時間に集合場所にいらしてください。

■お問い合せ 大町市観光協会 電話:0261-22-0420 

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