2009年09月11日
ダムとがルベで一人旅気分
ようやく暑さも落ち着き、通りの人々も半袖から長袖に切り替え始めている姿が目立ち始めました。
そろそろ季節は秋、感傷に耽るのも悪くないかもしれません。
私事ですが、私は、「一人旅」というものに憧れを持っています。
気分を変えたいとき、リフレッシュしたいとき、一泊ほどぶらりとどこかに旅をして、いろんなものを見聞きして、帰ってくる…なんだか、粋な感じがします。
ぜひ一度経験してみたいと思っていたのですが、なにぶん、学生というのも勉強やらバイトやらで忙しいもの。しかも、お金もなく、なかなかきっかけもなければ踏ん切りもつかず…と、ついつい先送りになるのが常でございます。
そこで考えたのですが、どうせ忙しくても、日帰り程度なら何とかなります。
日帰りだと時間の都合上、行ける範囲が限られるのですが、松本や長野にお住まいであれば、大町~黒部は絶妙な場所にあるといえます。
そう思い立って、この日は、前々から乗ってみたかった、黒部ダムの遊覧船ガルベに乗りにいこうと決め、準備もそこそこに家を飛び出しました。
出発地点(松本市)から一時間あまりで、扇沢駅に到着。
夏休みも終わったただの平日なので、休日や観光シーズン中よりは少ないですが、それでも結構な数の観光客の皆さんがいらっしゃいます。
団体客ももちろんたくさんいらっしゃいますが、少人数で来られている方や、私と同様、一人で来られているとおぼしき方もチラホラ。
どうやら、少人数で黒部を楽しみたい方は、今が好機のようです。
取材で何度か乗っているトロリーバスも、一人旅気分だとちょっと違った感じがします。のんびりいろんなところを眺めていたせいか、いままで気づかなかったこまかな発見がいくつかありました。
取材したのは9月上旬でしたが、黒部ダム駅までくると、下界とは違いやや肌寒い気温です。空気や景色の違いは、旅行気分を味わうには必要不可欠。私の場合は同じ県内からの移動でしたが、それでも、十分旅行気分が味わえました。
黒部ダム駅についたら、次はいよいよ「ガルベ」です。
発着時間を確認したら次の出発は20分後。ですが、トロリーバスの発着場とがルベの乗り口は少し離れたところにあるので、黒部ダムを眺めるのは後にして、とりあえずガルベの方に向かいました。
その距離は、大人の足でややゆっくり歩いて15分程度。ガルベに乗る予定でいるなら、トロリーバスが黒部ダム駅に着いたらすぐにガルベに向かうとちょうといいかもしれません。
チケットを切ってもらってから、少し急な階段をおりてゆくと、そこにはガルベの特徴的な船体が乗船をまってくれています。
船体の前方は座席付きの客室、後方が甲板になっています。座席指定でないので、どちらに乗ってもいいですし、安全上の問題がなければ、途中で移動することも可能です。
私のお勧めは甲板です。
船が進む際におこる風や音をダイレクトに感じることができますし、なんと言っても、壁や窓がないぶん、自由に景色を眺めることができるのが大きいです。
とはいえ、風の強い中、立ちっぱなしになるので、座席でのんびり外を眺めるのもいいと思います。
航行中は船内にアナウンスが流れて、ガルベの由来や周囲の景色などについて解説をしてくれます。
黒部ダムや立山には様々な歴史があるので、昔を想像して楽しむ余裕のある、一人旅にはうってつけの材料を提供してくれます。
黒部ダムのウラ(普段見る方の反対側)もガルベから見ることができます。
遠くから見ると、ダムがそびえ立つ壁のように見えます。その後で改めて間近でウラ側を眺めてみて、そのスケール感の違いにびっくりしました。
また、ガルベはジェット機のデザインのようなちょっとかっこいい外見をしていますし、スピードを上げて走る際に起こす波の大きいこと!
一人旅で開放的な気分だったこともあり、ついつい童心にかえってそんなところに注目してしまいました。
そんなこんなで、ガルベをかたどった玩具(乗船券売り場で販売)をついつい買い求めてしまいました。
こういう自由なところも、一人旅ならではの楽しみ方といってもいいかもしれませんね。
参考:
黒部ダムを見る楽しむ(12.遊覧船ガルベ)|黒部ダムオフィシャルサイト
http://www.kurobe-dam.com/kankou/mirutanoshimu12.html
ガルベでの30分ほどのクルーズを終えた後は、気分がすっかり晴れ渡っていました。
気づけば、出がけには曇りがちだった空も、そこここに青空が覗いているようにすら感じられます。
ここでちょっとお腹がすいたので、黒部ダムレストハウス2階のレストランでお昼をいただきました。
当ブログでもちょっと話題の黒部ダムカレーも捨てがたいのですが、実は以前にも食べたことがあるので、今回は「くろよんそば」を選択しました。
「黒部の太陽」と大きく書かれたはんぺんが目につきますが、キクラゲ、シメジ、ナメコと、キノコがたくさん入っています。
そこに追い打ちをかけるように、天ぷらまでキノコの天ぷらでした。キノコの食感が好きな方にはおすすめです。
さらに、おはぎもセットでついてきます。ここに来るまで移動が多くて少々疲れていたので、餡子の甘さがとてもありがたかったです。
なお、このレストラン、オリジナルメニューがとても豊富です。
訪れた際にはぜひそのメニューのバリエーションの多さを確かめてみてください。
お腹もいっぱいになったところで、腹ごなしもかねて展望台に移動です。
展望台までは220段もの階段を登らなくてはならないのですが、途中に水飲み場があったり、掲示が工夫されていたりと、退屈せずに登ることができます。
運動不足のため、少々疲れましたが、展望台には休憩所があり、飲み物や食べ物も販売していますので、小休止するにはうってつけです。
黒部ダムの威容は何度見てもすごいです。
天気は最上ではなかったとはいえ、観光放水の水量も圧倒的です。
このときもちょうど、黒部ダムを初めて訪れたと思しき人たちがダムを見て歓声をあげていました。
写真や文字では伝わらないものなので、ぜひ足を運んで、その目で直接ご覧になってください。
さて、今回のテーマは「一人旅」です。
時間や予定に縛られないのも一人旅のいいところ。
かくいう私も、一日のんびり黒部ダムを観光して、だいぶ気分をレフレッシュすることができました。
歩いたので少々疲れた、という方は、扇沢からほどちかくにある葛温泉や大町温泉郷で一休みして行くのもありでしょう。
今回は日帰りコースでしたが、東京や大阪からお越しの場合はぜひとも宿泊され、市街を散策したり、温泉を巡ったりされるのも良いのではないでしょうか。
参考:
電車で黒部ダム
http://www.kurobe-dam.com/access/guide_train.html
車で黒部ダム
http://www.kurobe-dam.com/access/guide_car.html
そういえば、室堂あたりはそろそろ紅葉が始まりそうな気配だそうです。
観光放水は10月15日まで、ガルベ運行は11月までなので、時期を選べば、観光放水を見てガルベに乗って、さらに紅葉も観賞できるというよくばりな体験ができるかもしれません。
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