居谷里湿原

昭和46年に長野県天然記念物に指定された居谷里湿原は、幅130m、長さ500mの範囲にわたって広がり、移ろいゆく湿原の四季を楽しみに毎年多くの人々が訪れます。周囲には遊歩道が整備され、季節の花を愛でながら1時間ほどで歩くことができます。ここが北限のハナノキの紅葉も必見です。湿原の生き物も多く、日本最小のトンボ、ハッチョウトンボや木の枝に卵を産むモリアオガエルなどが有名です。居谷里湿原の花々は、4月よりザゼンソウ、リュウキンカ、ミズバショウとゆっくりとした小川のせせらぎと清楚に咲く花々は、心にやすらぎを与えてくれることでしょう。5月上旬には真っ赤に映えたハナノキ、そしてミツガシワが純白に湿原を染めます。そして、梅雨時にはカキツバタ、ショウブ、アヤメの濃い紫色に染まり、華麗な姿を見せます。
夏から秋にかけても、目を近づけて見るとモウセンゴケ、ミミカキグサ等の食虫植物が可愛い花を咲かせ、小川に沿ってドクゼリ、サワギキョウ、ヤチアゼミが見られます。北西の方向に鹿島槍ヶ岳を望むことができ、春には山腹に獅子と鶴の雪形を見ることが出来ます。湿原から眺める鹿島槍ヶ岳は雄大で、その美しさは際だっています。
所在地 :大町市大町
アクセス :自動車利用/安曇野ICから35km50分、長野ICから39km55分
鉄道利用/JR大糸線稲尾駅下車→徒歩30分
駐車場 :有/普通車5台