【終了】扇沢のシナノナデシコ

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「信濃撫子」と書く、山地の河原や荒れ地、高山の草原や岩場などに生えるナデシコ科の多年草で、

花が小ぶりで色が濃く、花弁の切れ込みが浅いのが特徴です。

学名Dianthus shinanensis

Dianthusはナデシコ属のことで、ギリシャ語でギリシャ神話の最高神ゼウスを意味するDiosと、

花を意味するanthosからなり「ゼウスの花」「神聖な花」という意味です。

Shinanensisは、そのまんま信濃のという意味。

和名の「撫子」の由来は、我が子を撫でるように可愛い花であるところから、というのが有力なようです。

別名「ミヤマナデシコ」

ナデシコについては、ドイツの民話に、聖母マリア様とナデシコにまつわる、こんなお話があります。

主が十字架の上で亡くなったとき、雑兵たちがキリストの手や足に打たれていた3本の血のついた釘を抜き、

地面に投げ捨てました。キリストの遺体が近くの岩墓に葬られたとき、マリア様はもう一度ゴルゴダの丘に引き返し、

血のついた釘を大切な思い出として持ち帰りました。

マリア様が釘を拾い上げたとき、マリア様が手をやったその場所から、血のように赤い花が芽生えました。

その花が自分の持つ血のついた釘とよく似ていることに驚いたマリア様は「ナデシコ」と名づけました。

ここでいう「ナデシコ」を意味するNägeleinという単語は「小さな釘」という意味も持つそうですが、その雰囲気は、

カワラナデシコよりは花が小ぶりで色が濃く、スックと背の高いシナノナデシコにより近くはないでしょうか。

それにしても毎年シナノナデシコを観察していて、例年は紫やピンクがほとんどですが、

今年は本当に血のように赤い花です。

こんな色だと、ドイツ民話の持つ雰囲気が良く解りますね。

 

(記事・画像提供 観光リポーター鹿田氏)

 

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