【終了】信濃大町の達人ブログ 大町・白馬の旅(秋の風景を探しに、、、)

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長く続いた残暑も、いよいよ秋の涼風に移り変わろうとしています。いかがお過ごしですか? 元ベテランタクシー

ドライバー治(ハル)さんに案内してもらう旅、、、今回は秋を探しに一路北に向かうことにしました。


フジバカマの花園を舞う渡りの蝶、、、アサギマダラ  

海を渡って旅するチョウ アサギマダラが、この秋も大町市ヤナバにたくさんやって来て

います。第1陣が7~8日に約1600頭(チョウは“頭”と数えるそうです)訪れたと聞いて、

その優雅な舞いを見てみたいと立ち寄ってみました。  

長旅の途中に彼らが羽を休めに来るようになったのは15年前から。当時、この場所で

「のっぺ茶舎」(新潟の郷土料理「のっぺい汁」をどんぶりにアレンジした「のっぺ丼」や

山菜を使った料理などが人気で、とっても繁盛していました)という飲食店を開いていた

古川さんご夫妻が、知人のすすめで庭に20株のフジバカマを植えたのが始まり

だったそうです。すると、、、アサギマダラにはわかるのですね。それまでは、佐久平から

伊那谷を抜けて渥美半島へ向かっていたアサギマダラが、ここ大町のヤナバに寄って

から佐久平へ、、、と、遠回りながらルートを変えて飛ぶようになったそうです。すごい!

それを地元新聞などのマスコミが取り上げ知られるようになりましたが、フジバカマの株

(現在は数えられないほどたくさんの株数です)が増えるとともに やって来るアサギマダラ

の数も増え、現在は“アサギマダラの聖地”的存在に。その陰には、本業(7年前に

惜しまれながら飲食店を閉店し、現在は「キハダ飴」などを作る“飴屋”さん。幻の山菜(!)

ギョウジャニンニクの栽培も)の合間にフジバカマ咲く庭の手入れを惜しまないご夫妻の

努力があったからこそだと思います。  











この日も、アサギマダラ研究の第一人者である東大の先生がマーキングに来られるなど大勢のお客様をご案内して

古川さんは大忙しでしたが、生き生きとした笑顔で語ってくださいました。ここでマーキングされたチョウが、気流に

乗って飛んでいき、国内のみならず台湾(2回)やフィリピンで確認されたりもしたとのこと。旅をするチョウは

アサギマダラ以外にはないそうで、そこはかとないロマンを感じますね。“あさぎ色”のこんなに美しい姿でひらひらと

優雅に舞うアサギマダラの、どこにそんなパワーが潜んでいるのでしょうか?

これからまだ長い長い旅が待っているのかと思うと、「頑張って!」と声をかけたくなります。  

フジバカマに集まるのは(メスも少しいるが)大部分がオスで、メスの割合が

増えてくると渡りは後半にさしかかっているとのこと。9月の終わりか10月初め

あたりまで見ることができるそうですので、ぜひこの時期にしか見られない

アサギマダラの美しい姿に会いにお出かけください。国道148号線沿い

ヤナバの黒と白のふくろうの建物(まきハウス隣)が古川さんのご自宅です。

個人のお宅周辺なので、マナーを守って見学したいものですね。  


次に向かったのは、白馬村、、、、、重要伝統的建造物群保存地区(古くからの建物や遺跡、周辺の棚田などが

歴史的にであるとして指定された)と注目されている青鬼(あおに)集落です。


青鬼、、、秋色に染まる棚田と歴史遺産

【青鬼の棚田風景】

白馬村の中心部から車で約10分の山間にある

集落で、周辺の棚田は環境庁の「日本の棚田百選」

にも指定されています。古く貴重な建物や土蔵など

の文化遺産や五竜岳をはじめとする北アルプスの

眺望が山里風景の中にみごとにマッチし、写真を

撮る人や絵を描く人の心をとらえ、今では全国的にも注目される景勝地と

なりました。

あきたこまちと紫米の2種類の稲は、今まさに実りの時期を迎え、青鬼の棚田は

秋色に染まっていました。まもなく稲刈りの時期が訪れます。

【青鬼堰(青鬼最高齢の松倉さんから伺いました)】

青鬼堰(せぎ)とは、江戸時代、すべて手作業で掘られた農業用の水路のことです。

全長約3㎞、なんと完成までに4年もの歳月がかかったそうです。  

今回、青鬼地区最高齢で白馬マイスターでもある

松倉広さんに堰のことをはじめ、青鬼の歴史や現在のこと

など様々なお話を伺いました。とても大正生まれとは

思えないはつらつとした元気さで、今なお青鬼のことを

考えていらっしゃる姿に感動しました。  

この堰は、機械などない時代に人力のみで造られた

もので、地元の人の願いと努力が現在に伝わる

貴重なものなのです。この堰が掘られた

150~160年前(まだ江戸時代のことです)、

この青鬼には24戸の家があったそうです。

それが終戦の頃には18戸、現在は建物としては15戸残り、うち生活している

のは10戸(20人)とかなり減ってしまっています。そして50歳以下はわずか

2人と高齢化も進んでいますが、それでも毎年行われる堰普請

(せぎぶしん 堰の掃除や補修作業)には皆さん(85歳の松倉さんも!)が参加し、

さらに白馬村内のボランティアの人たちも加わって行われているとのことでした。  

ここで飲んだ「雪どけサイダー」(180円)(←前回の道の駅&直売所案内ブログで「道の駅小谷」

のところでもご紹介しましたが)、実は小谷村の栂池旅館組合の商品で、白馬ではここでしか

飲めないそうです。



【紫米】

右に並んでいる2枚の写真で、右の稲と、左の稲、、、、、

違いがおわかりですか? 右は「あきたこまち」、

そして左の方は、少し色が黒っぽく見えると思いますが、

こちらが古代米ともいわれる「紫米」です。紫米は

このあたりでは、ここ青鬼のみで作られており、

白馬の特産品として、お米だけでなく、お菓子や

お酒(白馬紫雲)にも加工されています。

道の駅「夢白馬」でも販売されています。


【ガッタリ】  



左の写真は、「ガッタリ」という道具で、水の力を利用し、米をつくのに

使われていたものです。昭和の初め頃まで、実際に使用されていた

ようです。










【お善鬼の館】

伝統的建造物群の中でもとりわけ立派な建物が「お善鬼(おぜんき)

の館」として公開されています(ここに公衆トイレもあります)。

自由に見学でき、当時の村人の生活を体感することができます。

また、座敷奥には、ディスプレイがあり、青鬼の四季や歴史、民話や

神事などの映像も見ることができます。時間に余裕があったら

ぜひどうぞ!

また、毎年9月20日に、このお善鬼の館で「火切の神事」が

行われます。

白馬村の無形文化財にも指定されているもので、手もみで

火をおこし、それを神社の灯明や常夜灯、家々の

神前の火などに使用されるという素朴な伝統遺産です。





ちとせ

さて、今日の昼食に選んだのは、以前、お寿司屋さんとして有名だったお店で、

去年、種類も豊富な定食屋さんとしてリニューアルした「ちとせ」です。

実はこの店、白馬でひそかに話題になりつつあるお店なんです。

地元で働いている人や、観光やスキーで白馬に訪れた若い人などにも

安くボリュームある食事を安心して食べてもらえるようなお店を、、、、、と、

去年11月にお店を引き継ぐ時、考えた若夫婦のお二人は、安くて良質な

地元野菜や、白馬のお米、白馬SPF豚といった地元食材を使ったメニューに

こだわりました。  

素材の味を生かした定食は評判で、特に平日の日替りランチは、ワンコイン(500円)

という驚きの値段!、、、平日夜も600円のお得な定食があり、とても財布に

やさしいお店です。  





今回頼んだのは、トンテキ定食(800円)、みぞれかつ定食(900円)、そして平日限定

ワンコインの日替りランチ(500円)でした。  カツのころもも細かいさっぱり系、

荒いしっかり系を選べたり、女性やヘルシー志向の人向けのメニューがあったり、

反対にガッツリ食べたい人向けにごはん大盛無料のサービスがあったり、肉の旨みが

感じられる「ヒマラヤ岩塩」が備えてあったり、トンカツのみぞれがキャベツの

ドレッシングに混ざらないように網が敷いてあったり、、、、と、書ききれないほど

色々な心配りがされていました。  

地元の人にも観光客にも、ちょっとお得でうれしい定食屋さんでした。

〔住所〕〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城八方口5597-1

〔TEL〕0261-85-0803

〔営業時間〕昼 11時30分~15時頃 夜 17時30分~21時頃

〔定休日〕火曜日 

〔ホームページアドレス〕http://foodpia.geocities.jp/chitose_hakuba/index.html  



夏が過ぎてから紅葉シーズンまでこの季節、意外と観光客は多くありませんが、

稲穂が黄金色に輝き、まっ白なそばの花がじゅうたんのように広がり、

コスモスやススキが風に揺れるさわやかな信州の秋が楽しめます。

絵を描く人やカメラマンならずとも心誘われる風景です。  

標高差のある北アルプス山麓では、もう標高の高いところから紅葉も始まり

ました。これから1か月以上かけてゆっくりと紅葉が麓まで降りてきます。

10月下旬に里が色づくまで、いつでもどこかが紅葉の見ごろです。

ぜひ秋の信州へお出かけください。

 

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